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事務局長・関が、2年ぶりのカンボジアで驚いたこととは?【エファ通信226号】

こんにちは!エファジャパン事務局です。

 

去る6月11日は、日本における「学校図書館の日」(1997年制定)でした。放課後、夕日が差し込む学校の図書室で、好きな本を読みふけった記憶のある方もきっと多いことでしょう。

 

ところで、「本の飢餓(Book Famine)」という言葉をご存知でしょうか?

 

点字、録音図書、アクセシブルな電子書籍などの形式で出版された書籍が利用できる人たちは、開発途上国においてはわずか1%だといわれています。

 

エファが障害児支援の事業を行っているカンボジアやラオスでは、障害がある子どもたち向けの教材がない状態。特に農村部では、子ども向けの本を入手することさえも困難なのです。

 

エファは食料というカラダの栄養を満たすものだけではなく、本のような情報を通じて、知識や心の飢餓状態が解決されるための活動に取り組んでいます。ぜひ、お力添えください。

 

さて今回は、事務局長・関が2年ぶりのカンボジア訪問で出会った子どもたちの驚きの姿をレポートします。「エファ夏募金 2022開始のお知らせ」も。どうぞ最後までお付き合いください。

(事務局)

事務局長のカンボジア訪問記①

ようやく、ようやくカンボジアへ!
 
エファ事務局長の関です。
 
エファに入局してからコロナ禍になり、画面越しでのやりとりが続いていましたが、ようやく対面でカンボジアの仲間、そして子どもたちに会うことが叶いました。
 
2日間のうち、移動に半日を要しましたが、その日の夕方、パートナー団体SCADPのペークダイさんとともに、プレアビヒアの児童保護センターに到着。
 
代表のソカリさん、子どもたちもみな元気です。雨季になりかけの緑に覆われた農村地帯。懐かしい風と匂いを感じることができます。
 
プレアビヒアに今も残る課題
 
プレアビヒア滞在2日目。
朝早くから市内を発ち、SCADPと協働で運営している寺子屋教室5村を巡りました。
 
プレアビヒアでは、長らくポルポト派の支配下に置かれた後に、世界遺産をめぐってタイとの国境紛争が生じ、今でも緊張状態が続いています。同時に経済発展、公教育の整備も、他州と比べていちじるしく遅れをきたしている地域です。

5村の状況は一様ではありませんが、多くは少数民族、クーイ族が暮らしています。
今でこそ国語のクメール語が日常語となりつつありますが、当時はマイノリティゆえ、言語や慣習が異なるがゆえに、差別と苦労が絶えなかった村々と聞きました。
学び舎にあった宝物
 
プレアビヒアの多くの村では、未だ公設の小学校が設置しきれていません。遠くへ通うことのできない子どもたちにとっては、寺子屋が大切な学び舎となっています。
 
雨に降られなかったのは助かりましたが、猛暑でみるみる体力が奪われていって...。
 
しかし、教室にたどり着くと…見てください!
 
こんな素敵な笑顔が待ち受けていてくれました!
「チルドレン・スタディ・クラブ」で見た驚きの光景
 
翌日。
 
再びプノンペンへ陸路を戻り、プノンペンから3時間ほど車を南へ走らせて南部・カンポット州を訪問しました。
 
障害がある子どもたちのためのライフスキル教育プログラム、「チルドレンスタディクラブ」が開始した活動地。今年3月にクラウドファンディングを通じてたくさんの方々に応援いただいた新たな取り組みの地です。
 
今日は2つのセンターを訪問。
パートナーのCADDPとともに子どもたち、お母さんたちの活動の進展具合を確認してきました。
 
昨年後半からプレスタートしていましたが、この1年足らずで子どもたちに信じがたい変化が...!
環境が整えば、子どもたちは変われる
 
学校に通えど読み書きが身につけられたなかった子。
学校でも家でも突然に飛び出してしまうような子。
 
さまざまな障害を持った子どもたちが、ひとつ屋根下の学び舎で、お母さんたち、地域の人たちに寄り添われながら、そして学年を超えて家族のようにサポートし合いながら、一人ひとりが大きな成長を遂げていました。
 
「…本当に人前で話せなかったの?」
「この前まで読み書きできなかったんだよね…?」
 
と疑ってしまうほど、180度変わった子どもたちも少なくありません。正直、びっくり。「これからしてみたい活動は何がある?」と聞いてみれば「歌ーーーー!」と大盛り上がりでした。
 
(227号へつづく)

 

「エファ夏募金 2022」はじめました!

学びたい。本が読みたい。自分らしく生きたい。


そう願うアジアの子どもたち、障害がある人たちの希望がかなう社会を創っていきたい。

 

遠い国のできごとではなく、自分ごととして、一番大切なことを、改めて考えてみませんか。


「エファ夏募金 2022」で、あなたの想いをぜひ届けてください。

 

■期間:2022年6月21日~8月31日

 

 

エファ2022年度年次総会を開催しました
6月11日(土)、2022年度会員総会を開催
 

去る6月11日に、「特定非営利活動法人エファジャパン 2022年度会員総会」を開催しました。

 

会場は、東京・市ヶ谷の「JICA地球ひろば」セミナールームをお借りしました。


司会進行のもと、開会の辞、議長の選出が行われ、まずは以下の審議が行われました。

 

・議案 2021年度活動報告および決算報告(案)

 

書面表決、委任状を含め、この議案は賛成多数で可決。続いて、以下の報告が事務局よりなされました。

 

・報告事項1 2022年度活動計画および予算

・報告事項2 2022年度役員体制   

 

その後、議長退任、閉会の辞。

以上のように、総会は滞りなく終了しました。

 

残念だったのは、ご出席された方が少なかったこと。

今年は、先の決算理事会とのスケジュールがタイトになり、正会員の方々への総会ご案内送付が遅くなってしまいました。

 

事務局としてこの場を借りて、お詫び申し上げます。


この総会後、シンポジウム「戦争・紛争・大規模災害、そして復興期において 子どもたちに図書館ができること」を開催しました。

 

専修大学文学部の野口武悟教授、児童文学翻訳者の木村瞳さんをお招きしたこのシンポジウムの模様は、次回のエファ通信227号でレポートします。お楽しみに!

 

ご不明な点は、事務局までお気軽にご相談ください。
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特定非営利活動法人エファジャパン 発行人:伊藤道雄 〒102-0074 東京都千代田区九段南3-2-2 九段宝生ビル3階 TEL:03-3263-0337 FAX:03-3263-0338 E-mail: info@efa-japan.org


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