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【エファ通信232号】NGOの仕事は現場の声を聞いて終わり」じゃない
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こんにちは。エファジャパン事務局です。

 

8月までのキャンペーン「エファ夏募金2022」に、たくさんのご支援をいただき、ありがとうございました!

 

今号も海外事業担当・鎌倉のカンボジア訪問記を紹介いたします。支援現場の声に耳を傾けることが現地出張の大きな目的ですが、それだけではないと、ここでお伝えできればと思っています。今夏のカンボジアで、エファジャパンとしてどんなことをしてきたのか、以下をお読みくださればありがたいです。

 

また引き続き、通年で行っているリサイクル募金のご案内もしております。こちらのご支援も、どうぞよろしくお願いいたします。

 

(事務局)

現場から省庁まで! つなぎの役割を果たすNGO
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NGOは「声なき声を伝える仕事」
 

 

7月28日から8月5日まで、海外事業担当の私、鎌倉はカンボジア出張に行ってきました。
 
今回の出張、とにかく動き回りました!
 
いつもの出張でしたら、児童保護施設運営、ノンフォーマル教育教室事業を行っている現地のNGOであるSCADPや障害児の学習支援を実施しているCADDPの事業地を、時間をかけて訪問し、事業の進捗の確認などを行います。
 
 
今回、特に心がけたのは事業地としての「現場」と、政策をつくる政府機関「省庁」を訪問することでした。
 
 
たとえば、現地NGOのCADDPとの事業「カンボジア農村部の障害児のライフスキル向上プロジェクト」は、首都プノンペンから150キロほど離れたカンポット州の中心地である州都から、さらに50キロ離れているドントン郡で実施しています。
 
今回の出張でも、障害がある子どもたちが集い、学び、遊ぶ場所(事業地)である「チルドレン・スタディ・クラブ」を訪問しました。そこで子どもたちや、お迎えに来ていた保護者の方からチルドレン・スタディ・クラブに通ってよかったことや改善点を伺い、CADDPのスタッフからは事業の進捗などの報告を受けました。
 
私たちの事業は、このような「現場の声を聞いて」終わりにしてはいけません。また「聞いた声を事業内容に反映させて終わり」では、まだ不十分です。
 
NGOの大きな役割のひとつは「声なき声を伝える仕事」だと信じています。
 
現場で聞いた声はもちろん現場が抱える課題を、政策をつくる関係者に伝え、アドボカシー(政策提言)をすることが重要なのです。
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NGOは双方の溝を埋めていける

 
今回の出張で、まずは事業地カンポット州の教育・青年・スポーツ局(以下、教育局)と社会問題・退役軍人・青少年更正局(以下、社会問題局)を訪問し、CADDPの活動について報告を行いました。
 
各局とも局長、副局長が対応してくれました。
 
教育局では「現地の声を、今後、教育・青年・スポーツ省(以下、教育省)に報告し、政策策定への提言をしていく」と説明いただきました。
 
社会問題局では、いま障害者福祉手帳の発行を進めていて、チルドレン・スタディ・クラブに通う30人の子どもたちへも手帳の発行を進めてくれることになりました。
 
首都のプノンペン市に戻った後は、教育省の障害児童教育を管轄する特別教育局と、小学校を管轄する初等教育局、またカンボジア国立図書館にお時間をいただきました。
 
そこで意見交換の場を持ったのですが、話題にしたのは、「障害がある子どもたちが使う教材の開発について」。
 
今年2月にカンボジアを訪問し教材のリサーチをしましたが、障害児向けの図書は市場で販売されていません。点字なども開発され、これから普及に向かう動きがあるようですが、一般にはまだ出回っていないのです。
 
今回は、日本で出版された障害がある子ども向けの本、ユニバーサルアクセスの本、布絵本をサンプルとして持っていきました。教育省や国立図書館に見てもらって、アドバイスをいただいたのです。
教材の反応については、機会を得て、ご紹介しますね!

 

 

このように、現場と関係省庁の間を行きつつ、戻りつつしながら、現地の声をきちんと伝えたり、逆に政府の方針を現地に伝えていく。そうして、双方の溝を埋めていく。――そんな役割はNGOだからできることだと思います。

 

 

次号では、出張で触れることができたカンボジアの残すべき文化について、お話しします。

 

(鎌倉 記)

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