電気技師になって、家族を支えたい
「ソカリおばさんは、『あなたは成績が優秀。もし勉強を続けたいと思うのなら、応援するわ』と言ってくれたのです。本当にうれしかったです。奇跡が起きたと思いました」
ラコーイさんは、目を輝かせて語りました。
彼は勉強を続けるため、このSCADPの児童保護施設※に、小学校5年生のときから暮らしています。
「2015年にここに来たころは、ホームシックにもなりましたし、何度も家族が暮らす実家へ帰りたいと思いました。
でも、ソカリおばさんやSCADPのスタッフ、そして一緒に暮らす兄弟姉妹たちがいつも支えてくれました。今は本当の家族のようですね。
僕もここでは年長者になりました。下の子たちの気持ちは、当時の自分を見ているようで良くわかります。ですから、できるかぎり陽気にふるまい、良き相談相手になれるよう努めています」
今年には高校を卒業するラコーイさん。奨学金をもらい、働きながらカレッジに入ります。
「電気技師になること、それが僕の夢です。技師になって、家族を支えていきたいと思います」
困難の中にある子どもたち、そして日本の私たちが「自分ものがたりを描ける社会」を創る。
希望に続く道を、エファとともに歩んでいただきますよう、皆さまのご支援をお願いいたします。
※SCADPのプレアビヒア州児童保護施設支援
エファは、共同パートナーである団体「SCADP(Street Children Assistance and Development Program)」とともに、経済的な理由などから、保護者が育児を放棄した子どもたちを預かる児童保護施設の運営を支援しています。
ラコーイさんたちプレアビヒア州45人の子どもたちは、この児童保護施設で寝泊まりをしながら、学校に通っています。
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